FPという資格に出会う
ようやく、FP誕生物語らしい場面にたどり着きました。
そんなわけで、妻子持ちの新入社員としてお世話になったのが、資格の総合スクールである株式会社東京リーガルマインド(通称:LEC)でした。
元々法学部にいた私は、大学2回生の時から司法書士の勉強を始めており、その時に受講生として通っていたのがLECだったというご縁です。
結局本試験は2度受けてダメだったのですが、この時から「将来はなにか資格を取って仕事をしよう」という思いがありまして、ならば、資格を扱っているLECで働くのがいいんじゃないか?と考えて選んだ職場でございます。
入社して半年ぐらい経ったころでしょうか、LECでもFP講座を実施することになり、仲良かった同僚のU氏がその講座の担当となりました。
ちなみにこのU氏もCFPであり、今も最高の友人の1人です。
ある日、彼から「この資格はおもろい。お金の運用やら保険のことが勉強できるから、絶対お前の役に立つはずや」と言われ、ならば一緒に勉強しようとなったのです。1994年12月のことでした。
当時は通信教材しかなかったので、社員割引で申し込み、自宅での勉強を始めたわけですが、これがなんといっても面白かったし、自分にピタッとハマったわけです。
目からうろこっていうのとはちょっと違いますけど、「こういう知識は絶対に大事やん!何で今まで知らなかったんや!」っていう内容ばかりで、どんどん引き込まれていったのでした。
実際に試験を受けたのは1995年8月で、勉強開始からは半年以上かかったのですが、無事に合格した後は、絶対にFPに関わる仕事をしようと決心しておりました。
CFPをめざして
さて、FPに興味を持ったとはいえ、私の周りにFPの方は誰もいらっしゃらなかったので、それならばということで、東京でFP講座の取りまとめをされていたKさんにお願いし、通信教材の中で話をされていた講師の方と会わせてもらうことにしました。
もちろんみなさん東京の方ですから、U氏と2人で週末を利用して東京に行き、直接色々な話を聞かせていただきました。この時の段取りをすべてしてくださったKさんには本当に感謝していますし、不思議なもので25年以上経った今もご縁は続いています。
私がFPの世界に入ることができたのは、同僚のU氏と、東京の担当者であったKさんのおかげというわけです。
さて、東京でお会いしたFPの方々が言うには、この仕事は面白いしこれからどんどん伸びるだろうけど、資格を取っただけではどうにもならないから、もっと色々な人に会って実務を勉強するべきだ、ということでした。考えてみれば当然の話です。
その中で、大阪で活躍されてるFPの方も紹介いただき、よくわからないままに勉強会や交流会の情報があると、とにかくどんどん参加して、色々な人から話を聞きまくっていたことを覚えています。
そして、FPとして仕事をするならば上級資格のCFPは絶対に必要だというわけで、翌年にすぐ6課目一括で受験したのですが、残念ながらタックスプランニングを落としてしまいます。結局CFP資格を取得したのは1997年6月のことでした。
当時は2人目の子どもが生まれた時でもあり、仕事的にも毎朝6時半には家を出て、22時過ぎに帰宅という日々が続いていたので、勉強時間は早朝しかないと思い、朝4時に起きて出勤前の時間に勉強してたのを覚えております。妻にも大変な苦労をかけてたと思いますが、すべて受け入れてくれた(と私は思い込んでいました)ので、今の私があるわけですよ。本当に感謝です。